株式会社シンギ様 欠品防止×在庫抑制×75%時短!~属人化を脱却し、現場が築いた発注業務の新たなスタンダード~
食品容器やパッケージ分野で多彩な食シーンを支える株式会社シンギ様による、在庫管理・発注業務の最適化を実現したφ-Pilotシリーズの導入活用事例です。
出荷予測 需給調整
ご導入前の課題
- 発注数量判断に多大な時間を要していました
- 未来在庫が把握できていなかったため、在庫の過不足は事後対応に追われていました
- 発注業務が属人化し、引継ぎが容易ではありませんでした
対策と導入効果
- 発注数量が自動計算されるようになった事で、作業時間は約75%削減出来ました
- 欠品や過剰在庫を未然に察知できるようになった事で、納期調整をする余裕が生まれ適正在庫を維持できるようになりました
- 業務標準化が実現し、配属1ヶ月の社員でも発注業務が出来るようになりました
長時間に及ぶ発注業務と在庫過不足の事後対応に追われる日々
―― 早速ですが、もともとどのような経緯でφ-Pilotの導入に至ったのでしょうか?
はい、約12年前、当社の商品センターでは不動在庫が天井まで積み上がる深刻な課題を抱えていました。倉庫管理システム(WMS)を導入し在庫数の把握は可能になったものの、根本的な解決には発注の仕組みを見直す必要がありました。当時、発注業務は各営業所の担当者が経験と勘で行っていたため、まず集中購買体制に切り替えました。
EXCELを駆使して何とか発注業務を開始しましたが、発注数量の判断に時間がかかり、在庫の過不足にも迅速に対応できず混乱が続きました。そんな中、内田洋行様に相談したところ、フェアウェイソリューションズ社のφ-Pilotをご紹介いただき、本格的な発注業務改革に取り組むこととなりました。
(左から)商品部 マネージャー小川様
サブリーダー牛込様
海外事業グループ サブリーダー岡田様
リーダー久保様

商品部 マネージャー小川様
――導入前の課題についてもう少し詳しくお聞きしたいのですが、発注数量の判断に時間を要していたということでしょうか?
はい、それもありますが、発注リードタイムが数カ月かかる商品が多く、営業所からの在庫問合せに日々追われていました。今思えば、未来在庫が可視化できていなかったため調整もできず、欠品や在庫過多が頻発していたのだと思います。通常時でも大変でしたが、繁忙期は一層多忙で、1カ所の仕入先の発注作業に数時間かかることもありました。
――大変なご状況だったのですね。 φ-Pilot導入後は改善されましたか?
かなり改善されましたね。まず、発注作業の時間が約75%短縮されました。また、φ-Pilotのアラート機能により、欠品や在庫過多といった在庫異常を事前に察知できるようになり、事前に対策が打てるようになりました。
――事前に対策とは、どういったことをされていますか?
具体的には、欠品アラートが出た商品については仕入先と納期前倒しの交渉を行い、営業にも事前に注意喚起をしています。逆に、過剰傾向の商品は早めに営業と確認し、対応を進めています。発注時間の短縮により業務に余裕が生まれ、こうした人が対応すべき業務に注力できるようになりました。発注業務のあり方そのものが、大きく改善されたと実感しています。
自主的な勉強会の開催でチームのレベルアップを図る!
――導入にあたり、実務者の方が自発的に勉強会を実施されたと伺いましたが、どのような勉強会だったのでしょうか?
φ-Pilot導入に伴い、在庫管理の考え方が「個数」から「日数」に変わったことで、社内でも新たな管理手法への理解が必要になりました。初めは在庫日数の設定基準が分からず、「わからないことがわからない」状態になることもありました。
そこで社内で自主的に勉強会を開き、QAシートで疑問点を整理。フェアウェイソリューションズ社にも随時問い合わせながら、機能や考え方の理解を深め、メンバー同士で知識を補い合って、考え方のギャップを埋めていきました。

商品部 サブリーダー牛込様
――これまで発注業務時間の大幅短縮や在庫の適正化も実現されたお話を伺いましたが、近年よく言われている業務の標準化という観点ではどのように感じておられますか?
導入前は発注業務の集約はしたものの、発注判断や在庫管理の方法が担当者ごとに異なり属人化していました。そのため引継ぎが難しく、業務が特定の人に偏る問題がありました。φ-Pilot導入後は標準化が進み、引継ぎもスムーズになりました。実際、営業から転属して1ヶ月の社員が、既に一部の仕入先を担当できるようになっています。業務の標準化は、今後の継続運用に向けた大きな基盤になったと感じています。
商品部のみなさま
――ありがとうございます。最後に今後の展望についてお聞かせください。
現在、φ-Pilotで未対応の商品群が一部残っており、今後はそれらにも適用し、更なる効率化を図りたいと考えています。また、在庫の適正化により新商品の企画にも注力できる余裕が生まれたため、今後は商品展開の拡充も進めていきたいです。
ご導入企業様プロフィール | |
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会社名 | 株式会社シンギ |
本社所在地 | 広島県広島市 |
業種・取り扱い商品 | 紙器およびプラスチック製食品容器の企画・製造・販売 |
従業員数 | 225名(2024年5月現在) |
URL | https://www.shingi.co.jp/ |

(写真)バガスモールド ランチボックス

(写真)ナルホット、エコウッド
「創業当時からの想いと、これからの理想を込めて・・・」
創業以来の経営理念である『顧客第一主義』を大切にし、また時代のニーズに応えるパッケージ・ソリューションを通して多彩な食シーンを演出して『楽しい食文化』を創造してまいります。
事例のポイント
- 業務標準化
- 欠品リスクの低減
- 過剰・不動在庫の抑制
- 発注数量判断業務の大幅な時間短縮
導入ソリューション
出荷予測、需給調整