株式会社伊藤久右衛門様 創業天保3年 お茶の伝統継承とスイーツ事業の躍進~伊藤久右衛門の新たな挑戦を支える需給調整の取り組みに迫る!~

導入事例

創業は1832年江戸時代後期―――百八十余年にわたりお茶づくりを継承している、株式会社伊藤久右衛門様のご活用事例です。

 出荷予測   需給調整   資材展開   スマート導入 

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ご導入前の課題

  • 製品アイテム数の増加に伴い業務量も増えていく中で、業務の効率化が課題でした
  • 発注業務はEXCELを使用した属人的な業務になっており、ベテラン社員でないと業務遂行が困難な状況でした
  • 製品の生産計画と関係なく資材を発注していたため、資材在庫が過剰気味でした

対策と導入効果

  • 販売計画立案から製品発注及び資材発注まで一気通貫で管理できるようになり、大幅に業務効率が上がりました
  • 新入社員でもすぐに発注検討業務ができるようになり、業務の引き継ぎもスムーズに行えました
  • 製品の生産計画に合わせて資材の発注タイミングと量が分かるようになった事で無駄な発注が減り、資材の過剰在庫がほぼゼロになりました


内製システムの限界とφ-Pilotとの出会い

―― φ-Pilot導入のきっかけは何だったのでしょうか?また、当時の課題はどういったことがあったのでしょうか?
 
当時は、EXCELとファイルメーカーを利用した内製システムで業務を行っていました。このシステムでは、リアルタイムでの情報共有が難しく、さらにデータが複雑になっており特定の人にしか把握できない状況でした。また、新しい店舗のオープンが相次ぎ、業務量が増加していく中で、業務の標準化と効率化が急務となっていました。そうした背景から、特定個人のみに頼らない極力自動化できるシステムを探していたところ、φ-Pilotに辿り着き、フェアウェイソリューションズ社からご紹介して頂きました。画面のイメージを含め、思い描いていたものそのものだったので「これだっ!」と確信し、すぐに導入を決定しました。


(左から)購買管理室 リーダー 髙村様、室長 小澤様、柏原様

複雑だった発注業務が新入社員への引継ぎも可能に!


    購買管理室 室長 小澤様

――稼働から約1年が経過しましたが、導入の成果はありましたか?
 
以前は製品を発注する際に、まず生産に必要な資材の在庫を確認し、必要な場合は資材を発注。その結果をEXCELでまとめ、製品の発注計画を立てる、という煩雑な作業を人が注意深く繋ぎ合わせて行っていました。 φ-Pilotを導入した後は、関連する資材の情報をφ-Pilotの画面で一目で確認できるようになり、作業の工数が大幅に削減されました。共通の資材についても、 φ-Pilotが製品の生産計画に必要なタイミングで発注を勧告してくれるので、無駄な発注や発注漏れがなくなり、資材の過剰在庫をほぼゼロにすることができました。

――購買部門へ新たに配属された方もいらっしゃると伺いましたが、もう運用されているのですか?
 
はい。φ-Pilotが基本的な計算は自動で行ってくれるため、未経験の新人でもすぐに発注の検討・判断業務を行うことができています。あれだけ複雑だった発注業務も、何の問題もなく引き継ぐことができているので、不思議なくらいです。新入社員にとっては、もはやφ-Pilot がある事が当たり前のツールとなっているのだと感じます。


(左から)購買管理室 リーダー 髙村様、室長 小澤様

――逆に苦労された点もあれば教えて下さい
 
社内での運用ルール作りと習慣の定着が難しかったです。以前は、各店舗から販売計画を購買部門へ提出する習慣がありませんでした。また、予算の意識も低かったため、φ-Pilotを運用するにあたり「なぜ販売計画が必要なのか」を理解してもらうのに苦労しました。根気よく話し合いを重ねた結果、今では各部門で在庫管理の意識が向上しました。

つながりと成長への想い、さらなるDX化へ向かって!


   代表取締役社長 広瀬様

――広瀬社長は、「φ-Pilotを活用中の他社ユーザー様と交流の機会を持てないか?」と考えておられるそうですが、どのような想いからなのでしょうか?
 
社内の購買業務だけの世界にとどまらず、広い視野を持って仕事を進めてほしいという想いがありました。私自身、前職でシステム関連のユーザー交流会などを通じて出会った方々と一緒に仕事をしたり、刺激を受けたり、業務に対する見方が広がった経験があります。これからの弊社を支える中堅社員の方には、積極的に他社と交流を図り、成長につながる活動をしていただきたいですね。

――ありがとうございます。最後に今後の展望などございましたら教えて下さい
 
現状は購買部門が取りまとめてφ-Pilotを運用していますが、各販売チャネル部門ともφ-Pilot上で情報を共有し、最終的には各部門からタイムリーな販売計画を入力してもらえるような運用にもチャレンジしていきたいと考えています。今後、出店計画が増えることを見越して、今のうちからしっかりと地盤を固めておきたいですね。


 ご導入企業様プロフィール
会社名 株式会社伊藤久右衛門
本社所在地 京都府宇治市
業種・取り扱い商品 宇治茶、抹茶スイーツなど食品の卸・小売
従業員数 約150名(2024年3月31日現在)
URL https://www.itohkyuemon.co.jp/

  (写真)宇治抹茶パフェアイスバー

 

人生に、お茶の時間を。

江戸時代から受け継ぐ伝統を大切にしながら、お茶の新しい価値を発信する京都・宇治のお茶屋です。

事例のポイント

  • 直感的に見やすい画面設計
  • 製品から資材まで連動した発注計画
  • 業務標準化(業務引き継ぎの容易さ)
  • 作業効率化
  • 部門間の合意形成

導入ソリューション

出荷予測、需給調整、賞味期限監視、資材展開

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