株式会社吉野家ホールディングス 様 SCM・物流システムの再構築事例
● 事業会社/業態のSCM・ロジスティクスシステムを統合・一元化し再構築
● 物流の共同管理・共同配送の基盤を構築し業務革新を推進
グループ事業会社として「吉野家」「はなまる」「京樽」等があり、多店舗かつ複数の業態やブランドでの多角化事業を推進されている、吉野家ホールディングス様のφ-Conductor for Foodsの活用事例です。
⇒多店舗かつ複数の業態・ブランドの業務オペレーションを同一システム上で業務統合を実現
ご導入前の課題
- 「吉野家」「はなまる」といった事前会社単位での縦割りのシステム環境であり、在庫・物流・商流システムが個別に運用されているため、グループ全体での物流効率化が阻害されていました。
- 長期ビジョン「NEW BEGINNING2025」達成に向けて、グループ全体の業務プロセス改革の一環として「SCM・ロジスティクスの情報一元化、整流化、共同管理化、共同配送化等」の取り組みがテーマになっていました。
対策と導入効果
- 複数事業の業務システムを統合、システムコストの大幅削減を実現
- 複数事業・ブランドの精緻な在庫を一元管理することにより共同管理・共同配送の推進基盤が整い、トレーサビリティの物流情報一元化も実現
- 外部委託しているデリバリーセンター毎の煩雑な業務運用の標準化を実現
- 食材・資材の仕入れ先から店舗納品までのSCM・ロジスティクスのオペレーションを刷新でき、無駄なコスト削減に大きく貢献
最適なSCM・ロジスティクスを検討した結果、物流と商流システムを分離
物流の業務オペレーションシステムを全事業会社で一元管理を実現
今回、パッケージベースでのシステムを導入したのは、店舗からの発注情報を元に、在庫の引当、食材・資材の発注、拠点DCから各DCへの倉庫間移動等、店舗発注を適正にコントロールする業務オペレーションの標準化・一元化です。
- 【達成目標】
- ● 共同管理、共同配送の実現
- ● 物流コスト削減
- ● 廃棄ロス削減
- ● システムコスト削減
- ● 店舗業務支援の拡充
多店舗・複数事業の業態を同一システム上で業務統合を実現
- 解決したい主な業務課題
- ● 業務プロセスの標準化
- ● マスターの標準化・一元化
- ● 精緻な引当・手配の業務支援
- ● 多様な配送条件を可能にする
業務フローの標準化 - ● 在庫管理の一元化、
在庫引当の最適化 - ● 倉庫間移動手配の自動化、
名義変更の自動化 - ● 同一発注品の複数の
仕入先別発注量の自動配分
- 主な解決アプローチと効果
- ● パッケージ導入による業務標準化を基本方針として進めてきたため、
要件定義では業務フローの検討に注力 - ● スクラッチでシステム化された現状の業務運用とパッケージで標準化された業務運用との
アンマッチに対して「標準化された業務運用に合わせられる業務」と
「どうしても合わせられない業務」を整理・精査し対処 - ● 従来、取り扱いにくかった帳票類の改善など現場改善の意見も取り入れ、また、システム統合による
利便性も向上し、あらゆるシーンで一手間、二手間の作業が削減 - ● 期限別だけではなく産地・ブランド別や状態管理も可能になり、厳密かつ正確なオペレーションが
実現でき、無駄なコストを削減 - ● 業務運用をマスターで管理できるようになり、商品が店舗に納品されるまでの
「モノの流れが見える化」できるようになった - ● 自動補充発注の精度向上と発注業務の標準化および簡素化に注力
デリバリーセンター単位でトライアル的に導入し効果を実感 全国展開へ
物流業務は止めることはできないため、デリバリーセンター毎に順次導入していく方針で進めました。
その中で、東日本地区で最初に導入するデリバリーセンターにおいて、現状のスクラッチでシステム化された業務運用とパッケージで標準化された業務運用とのアンマッチに対して、「標準化された業務運用に合わせられる業務」と「どうしても合わせられない業務」を整理・精査・対処するための時間が多少費やしたものの、それが経験値となり、以降のデリバリーセンターの導入展開をスムーズに実施できることにつながりました。
西日本地区のデリバリーセンターの展開については、東日本地区での複数業態を取り扱う大規模デリバリーセンターもスムーズに導入でき、標準化システムの完成度が確認できたため、スピードアップして展開できます。(2021/2末予定)
ご導入企業様プロフィール | |
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会社名 | 株式会社吉野家ホールディングス |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋箱崎町36番2号 Daiwaリバーゲート18階 |
事業内容 | 吉野家事業、はなまる事業、京樽事業、海外事業、その他 |
グループ 従業員数 |
4,581人(臨時従業員除く) ※2020年2月29日現在名 |
URL | https://www.yoshinoya-holdings.com// |
「ひと・健康・テクノロジー」をキーワードに飲食業の再定義を行い、力強い成長を目指す。
本物のうまさだけを求めてお客様により「うまい」商品をご提供するため、使用する食材についても、徹底的にこだわり抜いた「吉野家」、1本の麺、一滴のだしとおいしさを求め、本物の素材と作り方にこだわる「はなまる」や「京樽」など国内外3,500店舗でおいしいをお届けしています。
導入システムのポイント
- 配送条件や配送経路等の業務運用の条件を
マスター化(業務標準化支援) - 食材の産地・ブランド、賞味期限、状態管理等の
精緻な在庫管理基盤 - 時間軸をもったダイナミックな在庫計算による
利用可能在庫照合 - 「商品の特性に合わせた手配自動処理」
- 「在庫不足時の合理的な欠品判断」
- 需要情報に基き発注の必要性をデイリーで
自動判断、同一発注品の自動配分推奨
受注データに対し、以下の全「手配プロセス」を自動的に処理できます
導入ソリューション
φ-Conductor for Foods
●Order Fulfillment [受注手配]
手配エンジン(受注手配/商品別手配)、受注処理、顧客連絡、発注処理、倉庫業務、在庫属性管理、外部データ連携
●Automatic Replenishment [自動在庫補充]
自動補充計算、安全在庫量自動設定、統計的出荷予測、特異値点検/アラート
>>φ-Conductor series製品機能紹介はこちら
【導入事例】株式会社吉野家ホールディングス様
【ホワイトペーパー】
吉野家ホールディングス様の「グループ商品システム(SCM・ロジスティクス)再構築プロセス」からの考察
吉野家ホールディングス様へのインタビューを通じて、プロジェクトの構想企画段階から導入展開に至る業務プロセス&システムの再構築プロセスを考察したホワイトペーパーです。以下、目次です。
- 背景・目的
- φ-Conductor導入経緯
- 吉野家ホールディングス様特有の“業務の難しさ”と解決したい主な業務課題
- 導入プロジェクトの進め方への評価」
- 全国展開におけるシステム導入の工夫」
- 導入後の評価
- 業務内容や意識が改善された点、現場担当者様からの声
- うまくいっていない点
- 導入効果(在庫の適正化、物流コスト、システムコストの改善の見通し)
- セカンドステージ<拡大>に向けて(課題解決と今後の展望)
- グループ商品本部 商品統括部 幸重部長様からのメッセージ
>>φ-Conductor series製品機能紹介はこちら
【ホワイトペーパー】株式会社吉野家ホールディングス様