不二製油株式会社様 『 在庫バランス最適化 』 と 『 省人化 』 を、100%テレワークで実現!
不二製油グループの日本国内での事業を展開し、独自の技術で素材・製品を世に送り出している不二製油株式会社様のご活用事例です。
⇒多拠点倉庫間の在庫補充業務を標準化し、在庫バランスの最適化・省人化を実現
ご導入前の課題
- 倉庫毎に人が在庫補充業務を行っていたので、倉庫が増える度に人的コストも増えていった
- 倉庫が多くなればなるほど、倉庫間の在庫バランスをコントロールするのが困難になっていた
- 在庫補充業務が一人一人独自のスタイルだった為、会社組織として標準化する必要があった
対策と導入効果
- 倉庫毎に在庫補充するのではなく、上位倉庫から下位倉庫へ最適量を配る方法を用いた事で、省人化と下位倉庫間での在庫の最適バランス化を同時に実現できた(約40%の省人化に成功)
- システム導入を機に標準化が進み、休暇時などの業務代行や、ジョブローテーションなどの余裕が生まれた(働き方改革の実現)
- テレワークが求められる社会環境下において、即実行する事ができた
倉庫数の増加に伴って、倉庫の補充担当者も増えていった
不二製油様は、不二製油グループの日本国内での事業を展開し、植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の四事業を軸に、パーム(アブラヤシ)やカカオ、大豆などの植物性原料を使い、独自の技術で素材・製品を世に送り出している食品の開発製造販売会社です。
ーーー導入のきっかけを教えてください。
もともと倉庫毎に担当者がついて在庫補充をするという流れで長年やっていました。しかし、このやり方では倉庫が増える度に人手がかかってしまう為、システムで合理化しようと考えました。
ただ、現在のスタイルのまま高速計算でスピードアップすればいいというものではなく、全体の在庫配置計画を考えた上で各倉庫への補充業務も合理化する必要があったのです。
ーーー全体の在庫配置計画と各倉庫の補充とはどういう関係にあるのでしょうか?
例えばAさんが担当する倉庫と、Bさんが担当する倉庫があったとします。
AさんもBさんもそれぞれ同じ製品を上位の親倉庫から補充するとした場合、Aさんが自分の担当する倉庫に必要な量だからといって沢山持っていってしまった時、Bさんは残った量で補充するしかありません。
本来は、全体の需要(各倉庫の補充必要量の合計)に対して親倉庫の供給可能量が足りてるのか不足しているのかを見極めた上で、足りないなら足りないなりに、最も機会損失のリスクが少ない配分をするべきですよね。
このように、担当者別での最適化ではなく、全体の在庫配置計画を最適化・コントロールする事が必要だったのです。
ーーーなるほど、全体の在庫配置計画をコントロールしつつ、省人化するという事ですね?省人化のほうは実現できたのでしょうか?
結果的には約40%の省人化に成功しました。
分かり易く言えば、倉庫担当制から親倉庫の製品カテゴリー担当制に変更したのです。この方法だと、自分の担当する製品カテゴリーを各倉庫のバランスを考慮した上で補充する事になりますし、倉庫担当制よりも少人数で回す事が出来ます。
ベテランの担当者には、もっと違う仕事を!
ーーー“省人化”と言えば企業にとって聞こえはいいですが、成功の裏に現場の抵抗はなかったのでしょうか?
いえいえ、職をなくしたわけではありませんから(笑)。
特に経験豊富なベテランの担当者には在庫補充業務以外の違う仕事にも取り組んでもらいたいと思っていましたので、いい転換期になったと思います。
また、各人がそれぞれのやり方をしていた在庫補充業務についても、システム導入をきっかけに『本来どうあるべきか?』を一人一人が考えさせられた事で標準化が出来たと思っています。これの効果は何といっても“休んでも代わりが利く”という事です。職場環境の向上、働き方改革の推進も我々の重要な役目ですからね。
ーーー働き方改革と言えば、最近はコロナウイルス等の影響でテレワークが推進されていますが、貴社ではどのようにされているのですか?
コロナウイルスの時期と重なったのは偶然ですが、ここ3か月間100%在宅勤務で運用しています。Φ-Pilotが在宅でも使えるシステムである事もそうですが、『業務の標準化』と『情報の共有・見える化』が実現出来た事が大きかったと思っています。もし個人個人が自分のやり方で、情報が共有されずに業務をしていたらテレワークは成し得なかったでしょうね。
ーーーありがとうございました。最後にφ-Pilot Seriesの開発元であるフェアウェイソリューションズ社を選んだポイントと、ご要望などありましたらお聞かせ下さい。
選んだ一番の理由は、こういったサプライチェーン業務領域に特化した専門性の高いシステムベンダーさんだった事と、ノウハウだけでなく具体的なパッケージソフトをお持ちだった事ですね。当然、スクラッチ開発するよりリーズナブルに構築できる事も魅力でした。
要望としては、今後も引き続き業務改善に向けた積極的な提案をし続けてほしいという事ですね。
ご導入企業様プロフィール | |
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会社名 | 不二製油株式会社 |
本社所在地 | 大阪府泉佐野市 |
業種 | 植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の事業に関する食品の開発製造販売 |
従業員数 | 約1170名 |
URL | https://www.fujioil.co.jp/ |
「食」の世界に新しい価値を-。
不二製油グループの日本国内での事業を展開し、植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の四事業を軸に、パーム(アブラヤシ)やカカオ、大豆などの植物性原料を使い、独自の技術で素材・製品を世に送り出しています。
事例のポイント
- 需要予測連動型の在庫補充(移送)
- 省人化と在庫バランス最適化の両立
- 働き方改革・テレワークの実現
- 業務標準化・情報の見える化
導入ソリューション
出荷予測、移動指示
【導入事例】不二製油株式会社様