富士レビオ株式会社様 需給管理業務の『高度化』を実現し、サプライチェーン全体の司令塔として活躍!今なお、更なる高みを目指し活動中!
感染症や腫瘍領域などにおける幅広い臨床検査薬を国内外の医療機関へ提供されている富士レビオ株式会社様のご活用事例です。
⇒表計算ソフト管理の限界 専用システム導入で作業時間を大幅削減し、本来あるべき需給管理業務に注力する体制を実現
ご導入前の課題
- 表計算ソフトによる需給管理資料の作成には膨大な労力が掛かっており、業務効率化および属人性の排除が急務でした。
- 欠品/廃棄リスクを削減するための在庫管理の精度向上が課題でした。
- 販売・計画・製造・物流の各部門間での需給情報の不透明さが課題でした。
対策と導入効果
- 高負荷を強いられた情報集約・集計作業が自動化され、作業時間が従来の半分以下まで大幅削減されました。
- ロットや有効期限を考慮した欠品/廃棄リスクの早期検知により事前に対策を打つ余裕が生まれ、欠品/廃棄が過去5年間で最少になりました。
- 業務時間の削減と需給情報の見える化により、本来、人がやるべき判断業務に注力する体制を実現することが出来ました。
表計算ソフトによる管理の限界
需給専用システムを構築し、業務改善を目指す
富士レビオ様は、半世紀以上に渡り感染症や腫瘍領域などにおける幅広い臨床検査薬を国内外の医療機関へ提供し、検査現場における効率化および検査品質の向上に貢献されている臨床検査薬、検査用機器の製造・販売会社です。
ーーー需給管理を必要とされた背景を教えてください。
弊社では臨床検査薬・機器の製造・販売を行っています。温度帯や有効期限など特性の異なる検査薬の製品・商品や機器・保守部品など約2300品目扱っており、国内/海外の販社・代理店から約450の得意先へ販売を行っています。当初はそれらの需給を製造・購買部門が需要を考慮して調整を行っており、情報共有や正確な点検が出来る様な管理状態ではありませんでした。中立的な立場で最適化を行うため、約5年前に専門の課を立ち上げ、営業管理・海外営業・購買など各部署から人員を集めて需給管理の運用を開始しました。
ーーーどのような事が課題だったのでしょうか?
需給管理のためには各部門の情報を集め、管理・計画をしていました。そのための予定・実績等の10種以上の管理資料をExcelを駆使して統合しなければならず、業務時間の殆どを資料作成に取られ負荷が非常に高くなっていました。
管理精度にも課題があるにも関わらず月1回計画をまわすのが限界で、在庫管理業務自体も属人化してしまいました。残りの僅かな時間では経験や勘に頼った在庫計画しか出来ず、意思入れや点検を行うことも困難でした。取扱品目や量の増加によって作業自体に限界が見えてきたため、省力化、属人化の排除、管理精度の向上を掲げ、「有効期限やロット別在庫の管理が出来る需給管理システム」の導入検討を開始しました。
ーーーシステム導入に至った決め手を教えてください。
RFPを作成して複数のベンダーから提案を頂きましたが、弊社の複雑な業務をシステム化することにおいて「必要なモジュールを組み合わせて柔軟にシステム構築が可能」なφ-Pilotシリーズのコンセプトが合っていたことと、提案内容の実現性が一番高かったことが決め手です。幅広い要件にも適切に応えて頂き、無事に稼働することが出来ました。また稼働後の継続した機能改善も助かっています。現在は全体で100名ほどで利用する情報基盤として機能しており、非常に良いシステムが出来たと思います。
システム化により業務効率化・省力化を推進、廃棄・欠品の削減を実現
需給管理のコントロールタワーとして、業務の「高度化・効率化・高速化」を目指す
ーーーどのような導入効果がありましたか?
システム導入から約半年で「作業時間の半減(140h/月削減)」を達成できて驚きました。また情報基盤が出来たことで部門間の情報共有がスムーズになり、各部門の意識改革も促進されています。いつでも在庫状況や欠品などのアラートが見えるようになり、日々の点検作業が格段に省力化され、意思入れや人間系判断に注力する体制が出来ました。調整のシミュレーションが検討出来るのも強力な機能で助かっています。「欠品/廃棄も過去5年で最少」を達成したことも成果として現れています。求めていた需給管理の機能が出来てきたと実感しています。
ーーー今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか?
需給管理は「工場とお客様の架け橋」として重要な業務です。現在我々は業務範囲を拡大し、販売・生産だけではなく製造・物流などSCM全体の計画系業務の統合管理に向けて活動しています。廃棄問題や、事業拡大に向けた更なる課題も多く残っています。より正確でスピーディーな判断が求められますので「システムの有効活用と人間系業務の両立」が重要です。今後も「需給管理のコントロールタワー」として、業務の「高度化・効率化・高速化」を推進していきます。
ご導入企業様プロフィール | |
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会社名 | 富士レビオ株式会社 |
本社所在地 | 東京都新宿区 |
業種 | 臨床検査薬、検査用機器の製造、販売および輸出入 |
従業員数 | 約500名 |
URL | https://www.fujirebio.co.jp |
新しい価値の創造を通して 世界の医療に貢献します。
富士レビオは、半世紀以上に渡り感染症や腫瘍領域などにおける幅広い臨床検査薬を国内外の医療機関へ提供してきました。現在は検査の全工程を自動化したルミパルス(R)シリーズを主力製品とし、検査現場における効率化および検査品質の向上に寄与しています。
事例のポイント
- 柔軟な機能の組み合わせが可能なモデリング構成
- あるべき姿に合わせて業務を整理可能なパッケージ
- 豊富な知見に基づく需給管理の精度向上省力化・効率化
- ロット情報・有効期限を考慮した在庫引当て、欠品・廃棄アラート検知
導入ソリューション
出荷予測、出荷予実異常、生産需要量計算、在庫バランス、在庫俯瞰、過剰・滞留点検