総合小売業Z社様
生鮮輸入品における賞味期限別週間発注への引当・出荷調整業務を大幅に効率化。受注-在庫引当-出荷指示の一連の業務で半自動処理を実現
大手総合小売チェーンの生鮮品輸入業務を行うグループ会社様への導入事例です。
⇒生鮮輸入品(農産・畜産・水産・花きにおける原料・半製品・製品)の全てを取り扱える受発注・引当てシステムを構築
ご導入前の課題
- 商品の属性(農産・畜産・水産・花き)ごとに業務が複雑なため、ベテラン担当者への依存度が非常に高く、担当者不在時には業務停止のリスクまでありました。
- 季節需要により一時的に。業務量が増大した場合には、人員を増やして対処せざるを得ませんでした
- Excel管理中心、情報交換はFAXであったため、人的ミスが頻発し、紙の出力枚数も無視できない量でした。
対策と導入効果
- 賞味期限別の正確な在庫引当てを自動化、引き当て時の人的ミスが無くなりました。
- 頻繁な週間発注変更にともなう在庫引当てのやり直し、出荷調整作業を手配シミュレーション機能で半自動化出来るようになりました。
- 関係会社への依頼をWeb化することでペーパーレス化を実現しました。
- 繁忙期や取引が増加した際にも現行人員で対応できるようになりました。
生鮮輸入品(農産・畜産・水産・花きにおける原料・半製品・製品)の全てを取り扱える受発注・引当てシステムを構築
「生鮮輸入品部門では農産・畜産・水産を扱っていますが、商品によって在庫管理や引当ての方法が異なります。システム化にあたり、畜産であれば畜産、農産は農産、と業態ごとに個別に特化したパッケージシステムはありましたが、これらを全て取り扱えるものは無かったため、これまではExcelとFAXによる運用に頼る状況でした。
特に週間発注(ページ下の解説参照)では、得意先から週間発注票を元に在庫の割り付け表を作成するのですが、品目(担当)により割り当てのルールが異なっていたり、店舗での需要の増減により週の途中であっても変更や取消しが発生するため、その都度、変更した結果を各納品先・倉庫・配送業者に配布し調整を行っていました。」
「今回導入したシステムでは、週間発注票のExcelデータをシステムに取込んだ後、状況に応じて最適な引当てを組み替えシミュレーションし、出荷指示確定まで一貫して行えるため、作業効率が大幅に向上しました。
また畜産の不定貫対応や、複数の品目を組み合わせ加工する花きも含め、商品属性にフレキシブルに対応出来たため、販売物流の統一システム化を実現できました。」
事例のポイント
- 週間発注に対して、一括在庫引当てをシステムで実行。賞味期限、得意先別の納品許容日数や、出荷逆転禁止を自動判断。
- 在庫不足時、多様な引当ルール(曜日別加重、店舗優先順位、比例配分・優先順位配分 等)でのシミュレーション機能でスピーディな調整を支援
- 出荷依頼書、配送依頼書は各取引先に開示したWeb画面を利用した作業を実現
- 畜産物・水産物における不定貫、花き等の組合せ・加工にも対応
週間発注専用の手配シミュレーション画面:在庫割当・調整を可視化し業務スピードアップ
【週間発注】
1枚の発注票に、7日分の日別発注量が記載されて発注が来ること。生鮮品流通業で多く用いられる。
天候の影響などで供給不足が予想される時、仮に週初めに在庫があっても注文通り全量出荷してしまうと、週末の出荷分が不足し店舗で欠品してしまう。それを防ぐため引当・出荷を調整し、需給のバランスを保つ必要がある。
また、生鮮品なので、“在庫”として保管出来る期間は極めて短く、引当ての際は入荷予定をふまえて行わなくてはならない。
導入ソリューション
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