株式会社イオンフォレスト様 『調達・需給調整業務のシステム化により物流センター在庫の適正化を進め、キャッシュフロー改善へ』
英国の化粧品専門店「ザ・ボディショップ」を国内展開する株式会社イオンフォレスト様のご活用事例です。
⇒気づきの仕組みで需要と供給をコントロール、在庫削減に繋げる
ご導入前の課題
- 物流センターの在庫肥大化が顕著になり、キャッシュフロー改善、環境面への配慮からも在庫削減が急務でした。
- 基幹系には調達に関する機能がなく、“何を何個発注すべきか?”はExcel表を用いて時間をかけて行っており、作業負荷・属人化が問題でした。
対策と導入効果
- 導入後2年で、物流センター在庫のスリム化目標値を大幅に達成しました。
- 当初は発注業務のために導入しましたが、在庫の不足や過剰化を早期に発見しコントロールする仕組みとして、より上位の使い方をしています。
- 調達先への発注フォーキャストの作成にも活用を徹底し、商品の安定供給に繋がっています。
気づきの仕組みで需要と供給をコントロール、在庫削減に繋げる
「当社の商品は輸送リードタイムだけでも船で2か月かかります。基幹系システムには調達に関わる機能が無く、「何を、何個 発注する必要があるのか?」は数か月先の販売計画を集約してExcel表を作り、発注日の何日も前から検討していました。
それだけ時間をかけてやっているにも関わらず、在庫の状態に問題があったので、業務内容の見直しと在庫適正化の2軸の面で見直す必要がありました。」
ーーー在庫のスリム化にあたり、効果的だった点は?
「問題の発見、気づきがし易くなったことですね。予定在庫が過剰になりそうな時、システムが勧告して来ます。当然それ以降の発注を抑えたり、キャンセルの交渉はしますが、現地出荷済となったものについては完全に滞留となる前に、追加の企画を投入するなど、早期発見をすることによって、早め早めの対策が打てるようになりました。」
安定供給のための取り組み
ーーーご導入のきっかけを教えて下さい。
「実は1年程前から、本国へ発注フォーキャストをあげる重要性が非常に高まっています。
これにより本国からの供給率は極めて高く正確になっているのです。約1年先までのフォーキャストを毎月ローリングさせていきますが、リードタイム上、プラス数カ月先分の販売計画に基づいていなければなりません。これもシステムを使って、過去実績データを見極めながら予測や販売計画を1年+数カ月先まで出し、手間をかけずにフォーキャストを出せるようになっています。当初は直近の発注オーダーを作るためのツールとして導入したのですが、今は需要予測からフォーキャストを作成のためのツールとしても定着し、日常的には、余剰や欠品を発見するためのツールとして、より上位の段階で使えるようになって来ています。」
需給の可視化で関連部署との連携を強化
「同じ商品でもプロモーションによって売上は大きく変わります。
調達側としては、まずはフォーキャストのサイクルに合う期日を設定し企画を上げてもらいますが、直近の売上状況から必要とされた単発の追加企画にも協力し臨機応変に対応していく必要があります。
これまでは、場合によっては断ったり、滞留しつつある事に気付かず追加企画分そのまま調達してしまったり、それが在庫の肥大化の要因になっていました。
今は予定在庫の変動が可視化されていますので、どの商品が余っていて使えるか、『希望数に対して、全量の提供はできないが、○○個までなら在庫から提供可能。』などすぐに回答出来るようになり連携がスムーズになりましたね。」
ご導入企業様プロフィール | |
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会社名 | 株式会社イオンフォレスト |
本社所在地 | 東京都中央区 |
業種 | 英国の化粧品専門店「ザ・ボディショップ」の日本国内での経営及びフランチャイズ展開 |
従業員数 | 787名 |
URL | http://www.the-body-shop.co.jp/ |
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事例のポイント
- 発注入荷が数ヶ月のサイクルで行われる長期LTの発注必要量計算
- 日々の在庫バランスを監視し、欠品や過剰化の可能性を早期発見、対策を支援
- 月別の発注必要量を発注フォーキャストとして調達先に提供
導入ソリューション
周期型補充計算・統計出荷予測・催事計画